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有痛性外脛骨

外脛骨とは、足の内側にある舟状骨という骨の外側に出来る過剰骨のことを言います。

 

発生頻度は意外に高く、人口の約20~25%に存在するとも言われています。その中でも特に痛みを伴っているものを”有痛性外脛骨”と言います。

 

安静時には痛みはほとんどありませんが、歩行や運動時には強い痛みが出る場合があり、長期の安静を余儀なくされることもしばしば起こります。

 

 

<原因は何でしょうか?>

 

・オーバーユース(使いすぎ症候群)

 

・サイズの合わない靴(ハイヒールなど)

 

・アンバランスな身体活動(スポーツでは多発)

 

・生活習慣の乱れ(睡眠不足、栄養不足など)

 

・心理社会的要因(強すぎる意欲、恐怖感、不安感など)

 

 

治療は安静やサポーター・足底板などが一般的ですが、根本的に原因が改善していないので再発も起こりやすく偏平足に発展し外反母趾のリスクも高くなります。重要なのは、外脛骨が有っても無痛の方が大半であるということです。痛みを起こすのは外脛骨があるからでは無く、外頸骨の部分に負荷がかかる身体の状態があるということです。

 

 

<理想的な治療体系>

 

・局所の炎症を軽減

 

・偏った身体の使い方を改善

 

・軟部組織(筋筋膜など)の緊張緩和

 

・関節神経機能異常(サブラクセーション)の除去

 

・様々なストレスによる交感神経過緊張の緩和

 

 

この様に、身体の構造的な要因・機能的な要因・心理社会的な要因を包括的にアプローチすることが早期改善・再発予防に大いに役に立ちます。サポーターやテーピングなどで誤魔化しながら使っていると、他の様々な場所にしわ寄せが行き、後々腰痛や関節痛に悩まされる可能性が高くなります。特にスポーツを続けていこうと考えている子供は早期に治療を開始することをお勧めします。