![腱板損傷](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=325x10000:format=png/path/s1d0c7e3b6b31058d/image/icca4e0e8e1c3667b/version/1551223518/%E8%85%B1%E6%9D%BF%E6%90%8D%E5%82%B7.png)
スポーツをしている方い以外は聞きなれない”腱板損傷”についてお話します。
腱板とは、肩の関節の運動や補強目的で存在する4種類の筋肉の総称です。ローテーター・カフ(回旋腱板)とも言います。
・棘上筋
・棘下筋
・小円筋
・肩甲下筋
それぞれに独立した働きがあり、損傷部位によって症状も異なります。しかし、一部は連動して動いているので複雑な症状を呈することもしばしばあります。
起こりやすい競技では、野球・テニス・バトミントン・バレーボールなど大きく振りかぶる種目が多いです。しかし、スポーツ活動だけでなく日常生活の中にも傷めるきっかけは沢山ありますので、決してスポーツ選手だけのものだと安心は出来ません。運動不足や老化に伴う筋肉組織の硬化・柔軟性の低下などでも些細なきかっけで痛めてしまうことがあります。
腱板損傷を検査するには、徒手検査・CT・MRIなどがあります。レントゲンでは軟部組織は映りませんので確定診断は出来ません。
治療は損傷の程度によって異なり、完全断裂などでは手術が必要になることもあり、自己判断は禁物です。軽度から中程度までの損傷であれば保存療法が試みられます。炎症を抑え痛みを軽減させ、腱板の柔軟性を改善します。再発防止には脊柱のスムーズな運動や身体の使い方の獲得が必要不可欠です。
肩の痛みには腱板損傷の他、石灰沈着性腱板炎・滑液包炎・関節唇損傷・インピンジメント症候群なども可能性としてありますので、整形外科にて適切な検査を受けて下さい。そのうえでアクティベータメッソドなど全身の神経バランスを整え、早期回復の環境を作り、再発防止が必要になります。痛みの消失=治癒ではありません。