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中枢感作

中枢感作という言葉をご存じでしょうか?

 

ここで言う中枢とは脳を指します。通常、末梢神経で痛みを感知しそれを中枢に伝えます。さらに、正常であればその痛みを抑制する作用が脳にはあるので、痛み抑制の信号を発します。身体が健康な状態であればこのネットワークにより些細な痛みは感じません。しかし、様々なストレスにより脳の働きが低下してしまうと、先ほどの痛み抑制の信号が出ず痛みを増幅して感じてしまいます。

 

しかし、中枢感作の本体はこれではなく、慢性的な痛みやストレスにさらされることで通常の脳内神経ネットワークではない異質のネットワークが形成されてしまうことにあります。末端の損傷部位は修復されているのに、脳内に記憶された異質の神経ネットワークのせいでいつまでも痛みを感じてしまうという悪循環に陥ります。

 

 

<急性期>

 

炎症部位を触る→痛い……正常反応

 

<慢性期>

 

炎症消失部位を触る→痛い……異常反応

 

触る=痛いという異質の神経ネットワークが形成されてしまう。

 

 

では、中枢感作の状態の脳はそうなっているかというと?

 

脳幹・小脳・延髄・大脳などの血行障害が起こっています。根本的にはこれらを改善しなければ悪循環から抜け出せません。アプローチとしては、脳の血流をコントロールしている頚部交感神経節(上頚神経節・星状神経節)のレーザー治療と、身体全体の神経機能異常を調整するアクティベータメッソドを行います。

 

 

婦人科・内科・外科疾患で長期にわたって治療中の方は、ほぼ全員自律神経が乱れていると思って下さい。現在、脳の血行障害を直接アプローチできる方法は注射による頚部交感神経ブロックかレーザー治療によるアプローチしかありません。

 

内臓の状態が悪いから痛いのはしょうがない、老化で関節が変形しているから痛いのはしょうがないなど、諦めてしまっているあらゆる痛みに脳内の血流を増やすことは大きな効果があります。間違っても数カ月~数年という慢性痛をお持ちの方は、急性期の治療をそのまま継続しないでください。治るという効果はほぼ期待出来ません。もし治ったというのならそれは薬やリハビリの効果では無く、自己治癒力のおかげであったと思って下さい。

 

※最新の研究(臨床)では、中枢(脳)だけでなく脊髄神経にも感作状態が作られることが発見され、末梢での問題が脊髄後根などで増幅変換され脳に伝わる仕組みが存在し、それらは痛みだけでなくめまいや内臓疾患、嗅覚、味覚など様々な症状の元になっている可能性が高いことも分かってきています。

 

現代医学ではまだまだ説明のつかない病気がたくさんあります。説明のつかないものをすべて精神疾患に分別してしまうことは非常に危険です。最後の最後まで原因を追究していく姿勢は必要でしょう。