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積極的治療の介入

積極的治療の介入とは、日常やスポーツ活動での不具合より治療を受けることのメリットが上回った際に行います。

 

スポーツ選手、スポーツ愛好家、高齢者など立場は様々ですが、一つ言えるのは寿命が飛躍的に伸び自分の身体と付き合っていく時間が超長期間であるということです。これは、今まで世界が経験した事のない現象であり、治療の介入の概念も新たな段階に入っていると認識しなければなりません。

 

・用量を守ったサプリメント……数年では問題ないが、数十年飲んだら不具合は無いか

 

※脂溶性ビタミン(A・E・D・K)(排出出来ない)の長期摂取など

 

 

・炎症を隠す手段(こう炎症薬、湿布、注射)……今は楽になるが数年後・数十年後は問題が出ないか

 

※痛みを隠すことを続けるリスク

 

 

・高血圧など……薬で血圧を下げることは大切だが数十年後は認知症などの原因にはならないか

 

※認知症や転倒のリスクが指摘されている

 

 

・生活習慣……睡眠時間は短いのが普通だし慣れている→続けると免疫などのバランスが崩れ病気にならないか

 

・幼少期の怪我……痛みや傷が治ったらOK→高校・大学・社会人あるいは中年期に不具合は出ないか

 

※不可逆性の損傷があることを理解し、長期間の微小反復損傷のリスクを下げる必要があります。構造的に問題がなくても機能的に問題があれば治療対象になります。

 

 

例を挙げればきりがありませんが、要は数十年後も自分の身体と付き合っていかなければいけないという現実があります。今症状を感じていなければ積極的介入という概念を持っている方はほとんどいません。しかし、医療界が早期に警笛を鳴らさなければ明るい未来が待っていてくれることはあり得ません。高齢者の場合は体内の恒常性が崩れていますので完全な治癒はありません。しかし、積極的介入によりQOLの向上は可能です。痛くなったら、病気になったらという受け身の姿勢では超長期間の健全な生活を送ることは一部の方を除いて難しいでしょう。