· 

足底筋膜炎

足裏の痛みで病院を受診し、一番多く診断を受けるのは”足底筋膜炎”というものです。ここでは、直接的な外傷による痛みは除外します。

 

足底筋膜炎の代表的な対処法は”足底板”と言われる中敷きを入れることでしょう。これは、足裏の土踏まず(アーチ)をサポートする目的で使います。軽度の場合はこれで軽快することも十分あります。しかし、何カ月も続いているような場合、もう少し踏み込んだ対処が必要になります。

 

歩行が困難な場合、炎症を早期に軽減するため適度な安静が必要になります。患部のステロイド注射も効果が期待出来ますので、まづ病院を受診してください。悪化した場合、石灰化や骨棘などが出来てしまっている場合があります。

 

次に、ある程度歩行時痛が軽減してきたら痛みを引き起こしている原因を見つけ、除去する必要があります。決して足底部だけに原因がある訳ではないので、足底板を長期に渡り使用し原因を隠すといった方法から脱却しましょう。

 

具体的には、踵や足趾、及び全身の神経関節機能異常をチェックしアクティベータ器で調整します。安定するまでは伸縮テーピングで補助をする場合もあります。

 

ここで注意しなければいけないのは、足底部を刺激しすぎることです。筋膜はとてもデリケートなので余計に炎症を広げてしまう可能性が高いです。筋膜の過緊張・減弱どちらの場合も存在するので自己判断で安易にケアすることは避けた方がいいでしょう。